汝は人狼なりや?

と呼ばれているゲームがある。いかなるものかというと、

ある村に人を食い殺す人狼が現れた。
その人狼は昼間のうちは普通の村人に化けているため、区別がつかない。
夜の間だけ正体を現し、村人を食い殺すのだ。
村人にできることは昼間に会議を行い、怪しい人物を見つけ出し、吊るし上げて殺すことだけ。
果たして、人狼と村人、生き残るのはどちらなのか・・・

てな感じのゲームなのだがもう少し詳しく説明すると、これはCGIで作られていて、参加を希望するプレイヤーが登録をし、
ある程度の人数が集まったところで、各人に村人か人狼の役割が割り当てられ、
以降は自らの陣営の勝利条件をめざして侃々諤々議論を戦わせるのだ。
そして一定の時間が過ぎると日が落ち、誰を吊るし上げるかを投票で決め、最多得票の人物が死亡する。
その後夜になり、人狼側が誰を食い殺すかを決定し、その人物が死亡して夜が明ける。
そしてまた会議が始まり、これがどちらかの陣営が全滅するまで続くのだ。
まぁTRPGの変種のようなものだ。
ただこれだけでは誰が人狼なのか判断する材料がないので、村人の中には特殊な能力を持つものがいる。

  • 夜の間に一人を指定し、その人物が人狼か村人なのか分かる「占い師」。
  • 昼間の会議の結果吊られた人物が人狼か村人なのか分かる「霊能者」。
  • 夜の間に一人を指定し、その人物が人狼に襲われた場合に守ってくれる「狩人」。

ルールによっては他にも特殊能力者がいる場合もあるのだが基本的なものは上記の3つだ。
そしてここからがこのゲームの面白いところなのだが、誰が能力者なのかは本人以外にはわからない。
人狼だけは仲間の人狼がだれなのか分かるのだが、この仕様がゲームを実に面白くしてくれる。
なぜかというと、人狼が村人側の能力者を詐称することができるからだ。
仮に人狼が占い師を詐称する。
当然本物の占い師が自分こそが本物だと言う。
しかし、他の村人には真実は分からない。
結果、村は疑心暗鬼の塊となり、自分以外の全てのものが敵に見えてくる。
昼間の会議もだれそれが怪しいとか、あいつの論理は矛盾しているとかそういった話が中心になる。
がちがちの理論系のゲームなのだが同時に人間の醜い面も見えてきて実に面白い。


長々と書いてきたが百聞は一見にしかず、実際に村の様子を見てもらえば分かるだろう。
ねこ版人狼
上記のページの「村に行く(6)」をクリックし、「ログインモードを選択」の項は「旅人」を、
「村の様子の表示方法を選択」は「全てを表示する」を選択した後、「村に行く」をクリックすると
その村の1日目からが見れる。*1

*1:夜の人狼の会話が見れないが公平を期すためだ